住友建機㈱は、特定特殊自動車排出ガス規制2014年基準に適合した、新型マテリアルハンドリング機「SH120LC-7MH」(ロングブーム)と「SH120LC-7EC」(標準ブーム)を発売した。
マテリアルハンドリング機は油圧ショベルにグラップル(非鉄金属用)を装着することで、大量のスクラップを短時間に効率よく扱うことができる機械。SH120-7をベースマシンとしたこの新型マテリアルハンドリング機は、旋回持上げ性能を10%向上させ、キャブは作業状態が見やすいようにエレベーター式に昇降し最適な作業ポジションを得られるほか、作業中も揺れを抑えるように設計されるなど、作業性能、安全性能を見直した最新の機能を搭載している。SH120LC-7MHはエレベーターキャブと、作業半径を長くするためのロングブームを採用、より遠くのものをつかむことができる。ECはエレベーターキャブを採用している。
【主な特長】
(1)基本性能
①作業性を表す旋回持上げ性能を10%向上、
②標準機に比べ作業半径を1,000㎜大きくより遠くまで作業可能。
(2)作業性能
①CAVIS(キャブアンチバイブレーションインテリジェントシステム)により、起動、停止時のショックを軽減しキャブの揺れを防止。オペレータの疲労が軽減され作業性の向上に寄与する
②新システムの採用により、干渉防止停止距離を改善。これにより、従来機に比べ実作業範囲を最大900㎜拡大した。
(3)安全性能
①同社独自のFVM(フィールドビューモニター)を標準装備。270度の広角と上空からの俯瞰画像により安全確認が容易にできる。カメラは切替が可能で、夜間も見やすいモニター画像を実現している、
②キャブ干渉防止機能、エレベータキャブ落下防止弁、エレベータキャブ緊急降下装置、大型アンダービューミラーを標準装備し、安全性を強化している。
■マテリアルハンドリング機「SH120LC-7MH」
【主な仕様】
項目 | 単位 | SH120LC-7MH ロングブーム | SH120LC-7EC 標準ブーム | |
運転質量 | kg | 16,200※1 | 15,900※1 | |
定格出力 | kw/min-1 | 76.4/2,000 | 76.4/2,000 | |
作業範囲 | 最大作業半径 | mm | 8,100※2 | 7,110※2 |
最大作業高さ | 9,220※2 | 7,610※2 | ||
最大作業深さ | 2,430※2 | 4,320※2 | ||
アタッチメント最小旋回半径 | 2,350 | 2,380 | ||
後端旋回半径 | 2,170 | 2,170 | ||
寸法 | 全長 | 8,130 | 7,650 | |
全幅 | 2,650 | 2,650 | ||
全高 | 3,130 | 2,960 | ||
シュー幅 | 500 | 500 | ||
EV 上昇量 | 2,280 | 2,280 |
※1 運転質量はエンドアタッチメントを除く。
※2 作業範囲はアーム先端のピン位置となる。
【価 格】
SH120LC-7MH 27,100 千円(税別、MH 仕様、配管無)
SH120LC-7EC 25,500 千円(税別、EC 仕様、配管無)
販売目標台数 年間 100 台