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日立建機 双腕型コンセプトマシンを開発 四脚クローラ方式を採用、建機のロボット化に挑戦

2018-10-26

日立建機㈱は、建設機械の将来の可能性を示す、四脚クローラ方式を採用した双腕型コンセプトマシンを開発した。
コンセプトマシン
本コンセプトマシンは、建設・土木および鉱山、解体、林業、産業廃棄物の処理、金属リサイクルなど、さまざまな業種で活用される建設機械の作業領域が、将来、広がっていくことを見据えて開発された。
従来の油圧ショベルにおける2クローラ方式では、機械本体を水平に保つことが困難であった傾斜地や不整地などでも安定した作業が可能となるよう、四脚クローラ方式が採用されている。4つの各クローラユニットは、それぞれが独立して可動し、上部旋回体の安定性を向上する。
また、将来の建設機械に求められる技術として、作業装置であるフロント構造物の軽量化にも挑戦している。ブームおよびアーム、フロントアタッチメントといった建設機械のフロント構造物は、耐久性向上のために年々重量が大きくなっているが、機械自体の安定性や作業性、燃費向上においては負荷となる。今回開発したコンセプトマシンでは、アームおよびアタッチメントにアルミ合金を使用することで、軽量化を図り、1クラス上の作業能力の発揮を可能としている。日立建機は、「『機械』を進化させ、豊かな生活空間を作る『ひと』と『作業』の関係をより快適に、より高度に、より効率的なものとする」理念の下、油圧ショベルをはじめとする建設機械の開発を創業以来進めている。掘削機械として開発された油圧ショベルは、今日、解体および林業、産業廃棄物の処理、重量物のハンドリングなど、多くの用途で使用されている。
 これまで同社は、さまざまな業種のユーザーからの作業ニーズに応えるため、油圧ショベルを基にした多くの応用開発製品を提供してきた。
2005年には、これまでの製品開発・設計における経験・ノウハウを生かし、油圧ショベルでより複雑な作業を可能とすることを目指して、作業装置であるブームおよびアーム、フロントアタッチメントからなるフロント機構を双腕化した「アスタコ」シリーズの第一弾を開発した。その後、2012年にZX135TF-3「アスタコNEO」を製品化するなど、作業性を追求してきた。
「アスタコ」シリーズは、2003年、将来に向けた従業員の技術研鑽を目的とした社内公募制プロジェクトにより開発が始まったもの。その後も「建設機械のロボット化への挑戦」として、シリーズの開発を継続し、震災被災地での復興作業をはじめ、社会課題の解決に貢献することを目的に、さまざまな作業に適用できる開発を行ってきた。
今回開発したコンセプトマシンも、社内プロジェクトへの応募から始まったもので、若い技術者たちによる「こんなものを作りたい」という想いが結集したものとなっている。
 日立建機では、これからも企業理念に即した研究・開発を行い、「建設機械のロボット化」へも挑戦していくとしている。なお本機は、建設機械の将来の可能性を示すコンセプトマシンとして、各種イベントに出展の予定。

【主な特長】
(1)ユニークな四脚クローラ方式
▽独立した4つのクローラユニットを有する四脚クローラ方式を採用
▽不整地の凸凹に合わせ、各クローラユニットの上部にある油圧モータを中心に、クローラユニット全体が振り子のように動くことで、不整地でのスムーズな走行を実現。

(2)直感的に動かせる操作系
▽複雑な操作を求められる双腕および四脚クローラの操作を、双腕の作業は、アスタコと同様のジョイスティック方式の直感的な操作レバーの採用と共に、四脚クローラの走行操作を1本レバーに集約し、操作を簡便化。

(3)フロント構造物のアルミ合金化:▽アームおよびアタッチメントをアルミ合金で製作することで軽量化し、1クラス上の作業能力を実現。

(図)振り子のように動く

キャタピラ

 

出典:週刊 建機新報 No.1983

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