特別対談 GROWTH POWER 代表取締役 西島 × タレント・イラストレーター 倉田茉美さん

GROWTH POWER 設立まで

倉田茉美さん(以下:倉田)
西島社長は、航空自衛隊に勤めていたことがあると伺いました。
その航空自衛隊を辞めようと思ったきっかけは何ですか?
西島

航空自衛隊を辞めるきっかけとなったのは、当時から海外の友人がいたのですが、今の仕事ではいつか友人や友人の友人、友人の家族を傷つけてしまうかもしれないことになるかもしれない、と思ったことがきっかけでした。

武器を持って平和を守るよりも、大事な友人たちが住む国と国とで相互に支えあい、理解しあって暮らせる社会作りを直接できる国境を超えたビジネスを行いたいと思い、退職を決意しました。

倉田
航空自衛隊を辞めて、まずやりたいと思ったことは何ですか?
西島

自衛隊に在職中、祖母がアルツハイマーになり、いとこの家で介護を行なっていたのですが、その時に介護の大変さ、施設が足りないこと、入りたいけど入れない人がいること、費用の問題など多くの方が直面している課題を知り、アジアなど物価の安い国に介護施設を作り、年金で利用できる施設を作りたいと思いました。

日本の問題も解決でき、現地でも雇用が生まれ、相互に支え合えるのではないかと、当時考えていました。

自衛隊退職後、一番に向かったのはフィリピンで、当時フィリピンで日本人向けの介護施設を安価に運営されている日本人の方にお会いしに行きました。

海外での介護施設の運営にはまだまだ様々な課題があり、今でも実現には至っておりませんが、自衛隊在職中、介護施設建設の目標を叶えるため、様々な経営者の方にお会いする中で東京の経営コンサルティング会社の社長様とのご縁があり、経営やビジネスを学び、経験させて頂くため、航空自衛隊退職後、経営コンサルティングの会社に入社させて頂きました。

倉田
コンサルティング会社で、経営に関する知識や経験を積んでいかれたんですか?
西島

コンサルティング会社で働かせて頂いた後、私の親族の会社にて医療系のシステムサービス会社の立ち上げを行うということでお誘い頂き、新会社の立ち上げに参画させて頂き、医療や介護の経験を積ませて頂きました。
訪問看護士様がいつでもどこでも患者様(利用者様)の情報を見れ、カルテを入力できるというクラウドサービスを日本で最初に始めた会社でした。

その後、アラブ首長国連邦 ドバイを中心とした中東エリアへの日本の中小企業進出支援のプロジェクト参加の打診を頂き、ドバイに渡りました。
ドバイには約1年半滞在し、日本の中小企業様の中東進出や中東企業様の日本企業進出のお手伝いをさせて頂きました。
ドバイでは世界約200の国と地域の人が一緒に働いており、そこでは多くの新しい経験や発見があり、多くのことを考えるきっかけとなりました。日本では考えられないような貧富の差や世界が抱えている問題にも直面し、気づかされることが多かったと思います。

当時、中東では戦争が行われていましたが、戦いあっていた国同士の元兵士がドバイで同じ会社で働いているというのも目にしました。
元兵士は相互に「自分の家族を守るために戦った」と話していたことがとても印象に残っています。
自らの家族を守るために戦っていた兵士が今は同じ会社でお互いの家族を守るために働いていたのです。

日本のメディアでもよく取り上げられているかと思いますが、ドバイは10数年前まで砂漠だったところに世界一高いタワーが立ち、世界一大きな人工島を作り、今では世界一大きな空港の建設も進んでいます。
建設の重要性、凄さに触れるとともに、ここで建設機械が担う重要性に気づきました。
国の発展には必ず建設機械の活躍がありました。
倉田
その気づきが、
重機の世界に入ってくきっかけだったんですか?
西島

ドバイ滞在中での現親会社(株式会社レントラックス)の会長との出会いが最も大きなきっかけです。
親会社会長も過去に中古車、中古建機売買事業の経験があり、レントラックスグループにて中古建機売買の事業開始を推進して頂きました。

お話を進める中で中古建設機械売買事業等を行うための子会社(GROWTH POWER)の設立が決まり、中古建機業界に入ることになりました。

倉田
そして、国と国をつなぐ仕事をしたいという
西島社長の想いへつながっていくんですね
西島

争いがなくなり平和な社会を作りたいと思い自衛隊を辞めた時には、正直、何が正しい道かの確信はありませんでしたが、このドバイに渡った経験により、それが確信に変わりました。
世界から争いが減るためには、教育格差を減らすこと、貧困を減らすこと、国と国との情報格差や物質的な格差をなくすこと、国境を超えて人と人とが相互にお互いを理解できるようになることが必要です。

そのためには、学校など教育環境を整え、さらに働くためのビルを建て、国を発展させていくことが重要だということに気づきました。
争いが減るためには、もちろんそれだけでは足りませんが、私はこの課題を少しでも解決するために生きていこうと決意しました。
これがGROWTH POWER設立の原点です。

経営理念について

倉田
経営理念や方針にも、その想いが込められていますよね。
西島
私たちは中古建設機械等の国を作る機械の売買を通じ、教育環境や働く環境の整備や建設に貢献し、各国の成長や発展を促し、この世界から少しでも貧困や紛争を減らして、世界中の方々が安心して暮らせる平和な社会を創ることを目的に事業を行なっています。
  • 経営理念

    世界各国の成長と発展に貢献し、
    世界中の人々が豊かに安心して暮らせる平和な国際社会を創る。

  • 経営方針

    • 国を創る機械等を必要な場所へ安心・簡単に届けられる手段を創造し、
      世界各国の経済発展に貢献する。
    • 教育環境・働く環境の整備・建設に貢献する。
    • 物理的環境及びインターネット環境両面を駆使し、
      情報・モノ・サービス格差の無い社会を創造する。
  • 行動指針

    「信念・挑戦」
    常に信念を持ち、より良い社会に向けて日々妥協なき
    新しい挑戦を続ける。
    「相互理解」
    性別、人種、国籍、宗教等の違いを相互に理解し、尊重し、
    共生できる環境を創造する。
    「全世界取引」
    全世界を対象に必要な情報・モノ・サービスを必要な場所へ提供する。
倉田
西島社長の経営者としてのポリシーはありますか?
西島

まだまだ経営者としては非常に未熟ですが、最も大事にしていることは多様性を尊重した上での事業選択です。

現在当社のメンバーの7割は外国籍です。
そしてお客様も海外の方が多い仕事となります。
社内メンバーは国籍や宗教もバラバラなので、どんな国や宗教の方々でも働きやすいフレキシブルな環境を作れるよう意識しています。
イスラム教徒の方ですと一日5回のお祈りをして頂いたり、勤務中にも自由にモスクに行って頂いたりしています。

会社としては宗教を尊重しておりますが、逆にメンバーの方も会社のタイムスケジュールに合わせて頂くこともあり、相互に尊重してケースバイケースで個人と会社が両立していけるように運営できていると思います。

皆生まれ育った国や価値観は違いますが、人間として生まれてきたからには、どんな人でも共通する価値観というものがあります。
それは友人や家族を大事にすることだったり、ありがとうって言われたら嬉しいことだったり、約束を守る大切さだったりとたくさんあるわけですが、事業を進める上で、どこの国の出身であっても、同じ目標に向かっていけるような価値観の上で仕事をしていける事業しかやらないと決めています。

また、会社として、お取引先様、関係する方々、全ての方々が喜んでいただけるような関わり方を大事にしています。

ご縁を頂いたお客様には、最善の対応を尽くし喜んで頂く、その結果、感謝の言葉を頂き、明日への事業の活力となる、社内でも社外でも、利害関係がなくても、とにかく関わる方々一人一人を大事にする、こういった当たり前のことを当たり前にできる会社となることが、多様性のある会社が多様性の環境下で存続していく上で大事なことだと思っています。
倉田
社員のみなさんも、同じようにメンバーやお客様を
大切にすることを社風としているんですか?
西島

お客様、ご縁を頂いた方々、社内のメンバーも分け隔てなく、人を大切にさせて頂くことを大事にしています。
お客様はもちろん例え社内であっても誠実に、謙虚に、早急な対応を行うよう、最後の最後まで正しい対応を貫いていくことを大切にしています。

ご縁を頂いたお客様とは、たとえ最初のご縁でお取引に至らなかったとしても、いつかまたお取引頂けるよう、私たちは私たちが正しいと思う行動をとっていくことを心がけています。
目の前の方へできる限りを尽くしていく、これを大事にしています。

サービス内容について

倉田
改めて、現在の主軸となるサービス内容について聞かせてください。
西島

運営しているサイトは大きく2種類あります。
一つは建設機械等の売買プラットフォームサイト、もう一つは建設機械等の一括査定サイトです。

売買プラットフォームサイトは、中古建機等を売りたい人から買いたい人へ繋げる全世界対応型の委託販売サイトです。掲載商品は日本のみならず、中国、香港、シンガポールなどアジア圏からアメリカ、イギリス、ドイツ、オランダなどの欧米圏など15カ国以上、累計3万件以上の出品がありまして、今後、南アメリカ、アフリカ圏など順次拡大予定です。

当サイトは、日本から日本、日本から海外、海外から海外など、世界中の売りたい人から買いたい人へ商品を繋げる役割を担っています。
売買については、当社の専任スタッフがバイヤー様、出品者様の仲介に入り、交渉から代金回収、商品輸送、納品までを一手に引き受けますので、貿易を含む売買取引に慣れていない方でも安心して取引を完了させることができるものとなっています。

一括査定サイトは、建設機械等をすぐに売りたいという方が、お持ちの建設機械等の売却価格を確認できるサービスとなっています。

当社では厳選した国内外最大100社のバイヤー様(買い手)に売りたい方の建機等の購入可能価格を、売りたい方に代わって確認し、購入可能金額の最高値をお知らせします。
その金額で売却にご納得頂いた場合のみお売り頂きます。
連絡は当社の専任スタッフからのみとなり、高く売るためのコツから、査定金額のご提示、お引取日のご連絡などを行います。

お引き取りは当社にて売りたい方の置き場に回送車を手配して引き取りますので、売りたい方のお手間はほとんどかかりません。
海外への輸出も当社で行いますので、売りたい方は海外輸出などの貿易知識も一切不要です。
当社内ではバイヤー様と英語、中国語、アラビア語など多言語でやりとりを行なっています。

建設機械のモデル(型式)は数千種類にもなり、そのモデルによって一番高く売れる国やバイヤー様は変わります。
針の穴に糸を通すような作業となりますが、この難しい作業を代わりに行わせて頂きます。
電話一本からのご縁で、ご自身の建機がアジアや中東などどこかの国で使われる、そんなご縁を繋ぐサービスです

倉田
メーカーや建設業をやるのではなく、
中古の建設機械の売買に着目したのは、どうしてですか?
西島

建設機械はまだまだIT化が進んでおらず、専門的な知識も必要で不透明な部分が多いジャンルです。
また、アジアを始めに各国で必ず需要があり、市場性が大きいことがわかっていました。
前述した通り、国際社会貢献となる事業になるということで注目しており、当社グループ会長、社長の過去の経験もあり、事業進行を後押しする形となりました。

1台あたりの平均単価も高く、検品には専門的な知識が必要な他、買い方の特殊性、売り先は建設機械の種類によって異なるなど、参入障壁が高く、難しいジャンルだと思います。
難しいからこそ、そこには解決すべき課題や大きなニーズがあると思いました。
今では売って頂いたお客様からも買って頂いたお客様からも感謝頂ける仕事に大変やりがいを感じています。

倉田
日本の建設機械を海外で取引したりもしているんですよね。日本製品の魅力ってどんなところにありますか?
西島

日本の中古建設機械は、使い方も丁寧で、しっかり整備されているため、海外からとても人気があります。
海外の建機に比べると日本の中古建機は比較的高い価格で取引されています。

建機については国によって主流で使われている機械が異なります。経済的な背景から1980年〜1990年製の建機が公共事業などに現役で使われている国も少なくありません。
新品の建機はとても高いので、こういった国では、古い建機を丁寧に修理したり、部品取りをうまく行いながら、長く、大切に使っています。

そのため、このモデルはこの国で使われているから、この国のバイヤー様に声をかけよう、という流れでご提案させて頂いています。

古いモデルの建機はなかなか出てこないため、バイヤー様にもとても喜んで頂けます。
海外のバイヤー様からは、連日、日本の中古建機が欲しい旨の連絡がきており、途絶えることはありません。
日本ではこんなに古いのは売れないだろう、と思われるものでも、海外では現役で使われていることがたくさんあります。

私たちはこういった建機を不要となった場所から必要な場所へ届け、各国の発展に貢献できればと思い、積極的に様々な国とのご縁を繋いでいます。

今後の展望

倉田
今後はどのようなサービスを展開していきたいですか?
西島

中古建機の取引は難しいイメージがあるかと思いますが、参入して実感しましたが、実際に難しいと思います。

数百万、数千万円するものでもバイヤー様は写真だけで購入を決定するケースも少なくありません。
間に入るブローカーの検品精度や信用が売買の決め手となっています。
バイヤー様としては高い買い物ですので失敗もしたくないのが正直なところです。

実際に詐欺や写真と違うものが届いた、盗品だった、などの話もお聞きしますし、慣れていないと大失敗する業界だと思います。
また、慣れていないと売り手様がバイヤー様からクレームを受ける、といったこともあります。

そのため、私たちは売買の意思決定で不明瞭な部分を排除できるよう今後はVRやAR技術などを用いてバイヤー様側がより正確な現状の状態を確認できるよう、商品となる建機の鮮明化を図って行きたいと考えています。

売り手様側もバイヤー様側もどなたでも安心してお取引ができるよう環境を整えて行きたいと思います。

また、世界各国を俯瞰してみると物質的格差、情報格差がまだまだあります。
各国の建機業界の情報はまだまだ見えづらい部分があります。
こういった情報も私たちがどのような国でも平等に必要な情報を得られ、そして必要な物も得られるよう、より情報環境を整えていきたいと考えております。

代表挨拶

GROWTH POWERはまだまだ成長段階の企業です。
そして、中古建機を取り巻く環境もまた、成長が必要なアナログな環境となっています。私たちはこの中古建機の売買環境を、より安心・安全なものにしていけるよう、”中古建機の売買はどうあるべきか”という本質を妥協なく追求し、インターネットを駆使し、業界の改善に努めていきたいと考えております。
また、中古建機の売買の先に、私たちの理念である争いのない社会を作るための各国の成長・発展という目標がしっかりと結びついていくよう、企業としての軸をしっかりと持って取り組んで参ります。

「GROWTH POWER」という社名は、その名の通り「成長のための原動力」を意味しています。
私たちは各国の成長・発展の力になり、争いのない社会の実現に寄与するべく成長を続けていきたいと切に願っております。

GROWTH POWERのロゴの赤色は「太陽」を、青色は「空」を意味し、右肩上がりの矢印、無限を意味する「∞」と「和(輪)」を意味した形から構成されています。
これには「事業を通じて、同じ”一つ”の太陽と空の下で生きる私たち人類が、国境の壁を超え、同じ空の下でずっと平和であり続けられるように、そして、各国の成長にずっと貢献し続けていけるよう、太陽のように明るい毎日を照らしていける存在になっていきたい」という思いが込められています。

私たちは中古建機業界の流通の改善を通して、世界中の方々が心から安心して豊かな生活ができるよう、誠実に事業を成長させていきたいと思います。
これから先も様々な困難や課題に直面していくこともあるかとは思いますが、社会の課題と真っ直ぐに向き合い、目指すべき明るい未来のために立ち止まることなく挑戦し続けていきたいと思います。